2011年4月アーカイブ

脳卒中

脳卒中の概論

 

脳卒中または「脳の発作」は、脳への血液循環が不足した時に起こります。脳細胞は血流が減少し、その結果酸素が不足して死滅する場合もあります。

脳卒中には大きく2つの区分けがあります。

血管が詰まって生じるものと、出血により生じるものです。通常は致命的ではありませんが、脳や首の血管の閉塞は脳卒中の最大の原因であり、約80%がそれに当たります。閉塞は3つの条件に起因しています。即ち、脳または首の血管で血栓が出来ることで、血栓症と呼ばれています。例えば心臓などの体の他の部分から血栓が首や脳に移動することで、塞栓症と呼ばれています。あるいは、脳内または脳に通じる動脈で血管が極端に狭くなることで、狭窄症と呼ばれています。脳内、または脳の周りの空間への出血は、第二の型の脳卒中を引き起こし、出血性脳卒中と呼ばれています。


2つのキーになる対策を取れば、脳卒中による死亡や身体障害のリスクを下げることができるでしょう。それは脳卒中の危険信号を知ることと、脳卒中の危険因子をコントロールすることです。危険信号は、脳が十分な酸素を受け取っていないという、体が発する手掛かりです。

もし、1つまたはそれ以上の脳卒中または「脳の発作」の信号が見られたら、待つことなく、すぐに医者か911(緊急電話;日本の119)に電話して下さい。

 

・突然、片側の顔・腕・脚の感覚が弱くなったり、無くなること。
・突然、特に片方の目の視界が暗くなったり、見えなくなったりすること。

・突然、話しにくくなったり、話を理解できなくなったりすること。
・突然、理由もなく激しい頭痛が起きること。

・訳もなく目まいを感じたり、不安定になったり、または突然倒れたりすること。特に他の信号も伴っている場合。

 

その他の起きるかもしれない危険な兆候には、複視、睡魔、吐き気や嘔吐があります。時に危険信号はほんの一瞬ですぐに消えてしまうかも知れません。この短い症状の発現は、一過性脳虚血発作、略してTIAsとして知られていて、時には「軽度の脳卒中」と呼ばれています。


危険因子とは、病気を持っていない人よりも、病気を持っていたり病気になる可能性がより高い人に、より頻繁に起きる条件や反応です。脳卒中の危険因子があるということは、将来脳卒中になるということを意味している訳ではありません。逆に危険因子がないということが、脳卒中にならないという意味でもありません。しかし、危険因子の数や程度が大きくなるに従って、脳卒中の危険性も増すことになります。

対処可能で最も重要な脳卒中の危険因子は次のようなものです。
・高い血圧(高血圧症)
・喫煙
・心臓病
・糖尿病

脳卒中はあらゆる年齢層で発生し、男女の別なく、またあらゆる国の全ての人種で見られます。胎児がまだ子宮内に居る、出産以前にも起こることがあります。アフリカ系アメリカ人の脳卒中による死亡率は白人のほぼ2倍です。

 

脳卒中に対する標準的な医療処置には通常、急性症状に対処する救急医療、薬物治療や手術を行う入院、そして身体機能の改善や介護を減らすリハビリなどが含まれています。(国立衛生研究所)

 

エドガー・ケイシーの見方

エドガー・ケイシーがこの症状のある人にリーディングを与えていた時代には、脳卒中は卒中(apoplexy)と呼ばれていました。脳卒中として索引を付けられた80のリーディングで、エドガー・ケイシーは脳卒中あるいはその後遺症の原因となったり、影響を与えたりする様々な全身の要素を挙げています。

例えば、全身の毒性は脳卒中に悩まされている人に向けたリーディングに書かれた共通した原因の一つです。特に高血圧症(高い血圧)は排泄の悪化、特に大腸での問題にしばしば関係していました。

 

(Q) 高い血圧のそもそもの原因は何ですか?

(A) 「述べた通り、腸の管壁を薄くする化学的なバランスの崩れと、腸に血が集まり過ぎることだ」(2971-1)

「現在の体の状態で、現在の急性症状の原因であるものの多くは、われわれが気付いた通り今分かっている。これはシステムにある毒に起因していて、排泄システムの活動を消耗させ、その結果動脈循環での浸透が生じるように循環の圧力特性を変化させる」(1097-7)

 

(Q) わたしの麻痺を伴う脳卒中の原因は何ですか?
(A) 「体の身体的エネルギーに蓄積された毒の影響だ。それが血管の出血を起こし、癒着や病変といった今の状態を生んでいる。


活動によって最初に示されたように、これは脳そのもので起きたのではなく、むしろ循環系で起きたのだ。そして、循環系を通して脳に障害が現れたのだ」(358-4)


分泌腺の機能不全もいくつかのリーディングで原因要素として述べられています。具体的には、循環系の管壁を維持するために必要な物質を供給する腺の不調が記述されました。

 

「体力の中で、動脈循環の管壁に栄養を供給する分泌腺の能力が阻害されていることを我々は認めた。これは腺の状態であり、これがひいては循環系自体の化学的なバランスを崩すことになる。そして先ず神経と血液供給に関して、新陳代謝と異化作用におけるバランスを崩すことに繋がる」(2971-1)

 


脳卒中の身体的な原因に関わらず、その後遺症に対処する際、ケイシーリーディングでは精神面に重点を置くことを強く勧めています。


「しかし、先ず寛容と自覚において成長すること。しかる後に、体を癒し矯正する機械的な手段を適用すること」(3684-1)

 


エドガー・ケイシーの治療法


ケイシーリーディングで推奨されている脳卒中に対する治療法は、本質治療(innate healing)の概念に基づいています。それは、病気が深刻な神経学的病変を引き起こしている場合であっても、体は本来自己治癒の能力を持っているということです。全てのケースで完全な回復が約束される訳ではありませんが、脳卒中に関するケイシーリーディングのほとんどで、提案された治療法が一貫して継続的に行われた場合には、好ましい結果を示しています。

各個人の特有性ゆえに、このグループのリーディングでは、色々な違いがありますが、いくつかの共通した話題はあります。病気が麻痺や感覚機能の喪失といった重い症状を生じている場合は、何らかの電気治療がしばしば提案されました。ウェットセル電池は脳卒中のケースにもっとも頻繁に提案された装置でした。ウェットセルは非常に弱い直流電流を生みだす電池です。この装置は分泌腺や神経システムを活性化させるために提案されました。典型的な場合、30分のウェットセル治療の直後に毎回マッサージが施されました。


消化と排泄を改善するための基本的な食事療法も一般的に提案されました。水治療(腸洗浄)と適度の運動も共通して勧められました。これらの基本的な治療法は、治癒の過程を支援したり、将来の脳卒中回避の助けになったりするということで、促されました。


以下にこの手順書に示された処置プランの基本となる治療要素を示します。

 

ウェットセルバッテリー

ウェットセルは、毎日30分間、電線とプレートを使って体に接続する単純な化学的な電池です。この装置は、脳卒中で受けた神経システムの損傷を体が癒すことを助け、機能の改善を援助することができるとエドガー・ケイシーは述べています。

★ウエットセルの入手は、アメリカからの個人輸入となります

 

基本的なケイシー食事療法

この食事療法の最も重要な観点は、新鮮な野菜と果物をたくさん採ること、揚げものは不可、ファーストフード(例えば、ハンバーガーやピザ)は不可、ジャンクフード(砂糖、でんぷん、脂肪の多いスナック)は不可ということです。

ケイシーの食事療法の基本はこちら

参考になる書籍(フィットフォーライフ

 

水治療

消化管が自由に動き続けることが重要だと言うことを覚えておくこと。グラスに少なくとも6~8杯の水を毎日飲むように努めなさい。毎月の腸洗浄は、大腸を通じた排泄を助けるでしょう。

 

脊髄の矯正とマッサージ

神経システムの問題を治し、消化と排泄を改善するために、ケイシーはしばしば脊髄の矯正を提案しました。ケイシーが指定するオステオパシーの矯正を行うのは難しいです。しかし、カイロプラクターは何かの助けになるでしょう。矯正の頻度は個々のカイロプラクターや整骨医によって違うでしょう。代表的には、週に1回か2回です。ウェットセル治療の後は、毎日のマッサージが促されています。

 


運動

適度な毎日の運動が勧められています。散歩は多くの人にとってよいスタートポイントです。頭と首の運動は、感覚システムの障害のある人には有効でしょう。もちろん、運動の種類と長さは各個人の運動機能に応じて異なります。あなたにとって最良の運動の種類については、掛り付けの医師に相談して下さい。可能であれば解放的な屋外に出掛けるよう努めて下さい。

 

理想と取り組み姿勢

取り組み姿勢と心構えをもって行うことは、治療の重要な側面です。生きそして治癒することの目的を分析するために、理想の訓練をするように勧められるでしょう。そしてあなたの理想を点検するために、毎日少し時間を割いて下さい。それは、積極的な姿勢を維持し、この手順書に固有の精神的、情緒的そして身体的(生活様式の)提案に取り組む助けになるでしょう。

 


脚注:上記の情報は、自己診断や自己処置を目的としたものではありません。ケイシーの健康データベースの情報を利用するに当たり、資格をもった健康管理の専門家にご相談ください。

 

翻訳:岡田栄

原文はこちら

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