エドガーケイシー

症状別・エドガー・ケイシー療法辞典

生理痛(月経困難症)

生理痛(月経困難症)は苦痛を伴う難しい生理のことです。

明らかな原因が見られない場合に、一次生理痛と診断されます。二次生理痛は特定の原因と関連付けられるものです。二次生理痛は子宮内膜症のような婦人病と最も頻繁に関連付けられます。

 

一次生理痛は二次生理痛よりも一般的で、通常青年期(12,3才~18才くらいまで)に始まります。どちらの生理痛も日常の活動ができなくなる程ひどいこともあり、学校や仕事を休むこともあります。一次生理痛は、年を重ねるとともにまたは妊娠の後で、穏やかになることがよくあります。一次生理痛の原因ははっきりしませんが、それで受けている苦痛は、子宮の内張り(子宮内膜)に供給されている血液が減少するときに起きる子宮の収縮によって生じていると考えられています。


生理痛では下腹部に苦痛を覚えますが、痛みが背中の下部や脚に及ぶこともあります。

苦痛は来ては去るけいれんとしてまたは継続する鈍い痛みとして現れるでしょう。しばしば苦痛は生理の少し前、または生理期間に始まり、24時間後に頂点に達し、2日以内に鎮静します。その他の一般的な症状としては、頭痛、吐き気、便秘または下痢、いらいら、神経質、鬱、腹部のむくみ、あるいは頻繁な尿意などがあります。苦痛がひどい場合には、嘔吐が起きるでしょう。


一次生理痛に対する標準的な医学処置としては、普通非ステロイド系の抗炎症薬が挙げられます。それは、イブプロフェン、ナプロキセン、メフェナム酸といったものです。二次生理痛に対する処置は原因により異なります。子宮頚部の管を広げる手術や、極端な場合には子宮に至る神経を切断する手術を施す場合もあるでしょう。

 

【エドガー・ケイシーの見解

エドガー・ケイシーは、約90のリーディングに於いて生理痛の原因と処置について記述しました。これらの内、多くのケースは、現在の医学的な判定基準で生理痛と診断されると思われます。

エドガー・ケイシーが記述しているように、最も頻繁に生理痛の原因とされている要因は、神経システムの機能障害です。一番頻度が高い問題の原因は、脊椎下部に沿った神経に対する圧迫でした。

12番目の背中の(胸部の)脊椎骨、そして腰、仙骨、尾てい骨(しっぽの骨)の領域全体は多くのリーディングで具体的に述べられていました。これらの中枢から延びる神経は生殖システムの臓器に信号を送ります。神経の信号が妨げられると、生理期間中の自然な排泄が阻害されます。


(Q) 生理期間中に起こる、この痛みや過度な出血を改善する方法や治療法がありますか?

(A)脊椎の下部にみられる状態を正しなさい!(2261-1)


(Q) どうして、私の生理初日には、こんな辛い状態に陥ってしまうのでしょう?どうすれば治りますか?

(A) これは排出する臓器の位置によるものである。初日に熱い塩パックを用いることが、最良の助けとなろう。その後、オステオパシーの手法で一般的な矯正をすれば、症状全体を克服できるであろう。


(Q) (臓器の位置を矯正し、苦痛な生理を避けるために)どんな具体的なオステオパシーの処置が必要ですか?

(A) 脊柱の一番下、つまり、11番目と12番目、それと腰椎にみられる圧迫を正すこと。(1431-2)

 

いくつかの例で生殖管への圧迫は腸に起因していました。腸の下部を通じてみられる不十分な排泄(便秘)は生理プロセスに直接影響を与えていました。リーディング911-6では、消化管を通じて排泄の不足に関係している生理前の要素を記述しているようです。


(Q) 生理前の期間に起こる、激しい体調の乱れと生理時の苦痛を避けるために、わたしに何ができますか?

(A) その時期に、またはその前に腸を清浄に保てば、通常現れる大半の苦痛から解放されるであろう。その時期の前には、骨盤の臓器に圧力が掛っている。その際には、体にとって過度の情緒的、肉体的負担が掛らないようにするのがよい。(911-6)

 

風邪やうっ血の後遺症が、いくつかのリーディングで生理痛の原因として言及されています。リーディング467-1では、風邪やうっ血が、下部の脊椎に沿った神経への圧迫と相まって、どのようにして子宮の位置を変え、苦痛を伴う生理に繋がるのかを解説しています。

 

「少し前、生理中に風邪を引き、体にうっ血を生じた。そのため、体に対する影響として、骨盤臓器が収縮した。それというのも、子宮そのものの位置が傾いてズレたが、ちょうど、神経の作用が子宮をその位置に留めようとする傾向のあるところにズレてしまったからである。そのために、これまで存在し、そして今なお 存在している疾患を経験することとなった。


そして、この結果生理期間に激しい痛みが生じ、腎臓の活動、骨盤の臓器、そして体験している頭痛の性質に影響を与える。その他、体の消化活動の乱れを引き起こしたり、生理期間に通常の活動ができなくなったり、長時間立っていると下部四肢(脚)に共圧陣痛が起きたりする。更に、消化システムの適正な力を創りだすことが有効に働かなかったり、食事によって体を正常にすることや、食欲が有効に働かなかったりする」(467-1)


この女性に対する処置には、オステオパシー、温湿布、電気セラピー、内分泌腺とともに作用する薬(トニシン)、そして消化と、排泄を改善するアルカリ食事療法が含まれていました。

リーディング288-38には、生理痛の処置に関し、運動を取り入れること、食事療法そして積極的な情緒的態度についていくつかの優れた提案が含まれています。

 

(Q) とても疲れていて体が重くエネルギーを注ぎ込めないときでも、夕方の下肢の運動をしなければなりませんか?

(A) 適正な量のエネルギーを得る最良の方法は、運動をすることだ!


(Q) 昼間歩かなかった場合、下肢への循環を均一にするのためには、夕方の運動で十分ですか?


(A)その運動に充分な時間をかけ、体のそれらの部位の活動を充分に確保するような性質の運動であるならば(それで充分である)。自転車をこぐような運動 も良い。つまり、床に寝ころんで肩を付け、足を上にあげて、空中で自転車をこぐような動作をするのである。よろしいかな?


(Q) なぜ、わたしの生理はこんなに辛いのでしょうか?
(A) 副腎と盲腸の付近で、我々が示したように協調がうまく行かないせいだ。その結果、生理の間、圧迫が生じている。従って、運動をしたり、体の位置関係いのいて、その活動に適切な協調を創りだすことが必要となる。
適正な情緒的態度を保っていれば、食事療法や運動を通じて、今起こっているうちの大半は均一化して克服できるだろう。(288-38)

 


運動は、苦痛を伴う他の生理のケースで勧められたオステオパシーの技法と同じように、圧迫を取り除くことを意図しています。食事療法と積極的な情緒的態度は、生理痛に悩まされている女性に対するリーディングで一貫して強調されていました。

 

【基本的なアプローチ】


概念的には、ケイシーの生理痛に対する提案は、体が自ら治癒していくのを援助することに焦点を当てています。それは、症状を取り除くことを目的とした各種の治療を施すことで行われますが、その症状の根本原因にも対処します。精神的な理想とともに作用するという観点から、治療の情緒的・精神的側面が強調されています。


以下、生理痛の根本的な原因に対処することを意図した一般的な治療のガイドラインをいくつか示します。

1. 手を使った治療(脊椎の矯正):生理痛の基本的な原因と思われる特定の問題を是正するために、ケイシーはしばしば脊椎の矯正を提案しました。ケイシーが指定するオステオパシーによる調整を行うのは容易ではありません。しかし、カイロプラクターはある程度助けになるでしょう。

調整の頻度はそれぞれのカイロプラクターや整骨医の推奨により左右されます。電動バイブレーターの使用は、定期的な脊椎の調整を受けられない人にとっては役立つでしょう。

 

2. 食事療法:ケイシーの基本的食事療法は消化と排泄の改善を意図しています。食事療法は適切な酸とアルカリのバランスを保つことと、一方で毒素を生みだしたり、体から活力を奪う食べ物を避けることに非常に重点を置いています。

原則的に、揚げた食べ物、精製した炭水化物(ジャンクフード)を避けて、主に果物と野菜を中心にした食事です。特定の食べ物の組み合わせが強調されています。

 

3. 体内洗浄:生理痛はしばしば不十分な排泄と結びついています。腸を通じた排泄を改善するために水治療が提案されています。水治療は毎日グラスに6杯から8杯の純水を飲むこと、腸管を浄化するために腸洗浄をすることを含んでいます。食事療法に従うことも体内の洗浄を手助けします。生理期の前に行う、腹部のヒマシ油湿布は消化管全体の洗浄を助けます。

 *ヒマシ油湿布

 

4. 電気療法:生理痛に関係した問題に対して多様な形で電気療法が提案されましたが、この処方箋ではそれが安全で使い易いという理由からインピーダンス装置(放射線装置)が提案されています。インピーダンス装置を定期的に使用することは、循環のバランスを取り、緊張緩和を促進し、睡眠を改善するのに役立つでしょう。インピーダンス装置(放射活性装置)を適用することですばらしい瞑想の機会を与えられストレスが減ります。

 インピーダンス装置


5. 運動:(歩いたり自転車に乗るような)緩やかな定期的な運動が提案されています。朝や夕方に行う特別なストレッチ運動は、中枢神経、骨盤の臓器そして消化管に掛っている圧迫を取り除く助けとなるでしょう。

 

6. 態度と感情:治療の情緒的・精神的面は頻繁にケイシーのリーディングで言及されています。特に治ると言うことを強く望み、そして信じる態度は重要です。情緒面または感情面の積極的な姿勢は、治ることに向かう高い目的(精神的な理想)に集中することで創られ、また維持されます。

 


【症状を取り除くための特別な提案】


上記の一般的な提案は、生理痛の原因に対処するのに有効です。しかし、症状を取り除くために、以下にいくつか特定の提案を示します。これらは生理痛に関係していると思われる数々の不快感の内いくつかを取り除く助けになるでしょう。


生理の苦痛:激しい生理の苦痛に対処するため、エドガー・ケイシーはしばしば下腹部や背中の下部に熱いエプソン塩パックを施すよう提案しました。半身浴も生理痛に関連した骨盤の苦痛を取り除く助けとなるでしょう。


胸の肥満と苦痛:胸にココアバターを揉みこみ、やさしくマッサージをします。また、首の上部脊椎骨(特に第三頸骨)に対する脊椎矯正は有効でしょう。

 *ココアバター

不眠症:インピーダンス装置(放射活性装置)の使用や、背骨に沿って電動バイブレーターでマッサージすることも、睡眠の質を高めたり、しっかりとした眠りのために有効です。コップ1杯の温かい牛乳に蜂蜜を入れて寝る前に飲むことも、就寝の助けになるとしてエドガー・ケイシーが提案していました。

 

便秘:ケイシーは便秘の解消のために各種の下剤を提案しました。エドガー・ケイシーは、原理的に同じ下剤を使っていると体がそれに頼るようになるので、同じ下剤は続けて用いないように勧めました。下剤を変えることを提案しています。

 


脚注:上記の情報は、自己診断や自己処置を目的としたものではありません。ケイシーの健康データベースの情報を利用するに当たり、資格をもった健康管理の専門家にご相談ください。

 

原文はこちらで読むことが可能です。

翻訳: 岡田 栄

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